R1200R Scrambler 2014-
BMWのR1200Rをベースにオンオフの両方を走行できるようにラザレスでカスタムされたのがこのR1200R Scramblerです。
ベースのR1200Rそのものは比較的近代的なシルエットのバイクですが、こちらは対照的にオールドルックな見た目に仕上げています。ただしフラットツインやシャフトドライブなどR1200Rの特徴は引き継いでおり、一般的なネイキッドバイクに比べると独特な構成を採用しています。
ちなみにベースとなった時点でのR1200Rがこちら。
主な変更点としては、まずタンクからリアシートにかけたラインを全面的に刷新しクラシカルなボディに変更しています。シングルシート化してより引き締まったリア回りを演出するため、リアフェンダーの位置もリアホイール後方に移設されました。純正キャストホイールはオフロード走行に耐えるスポークホイールに置き換えています。
フロント回りも大幅に改修されているのがわかりますね。BMWの売りのテレレバーサスペンションはより太い倒立フォークに、フロントブレーキはラジアルマウントキャリパーにそれぞれ変更され、4ピストンあるいは6ピストンのキャリパーが選べる仕様です。サイドミラーはバーエンドミラーに交換され、ハンドル回りをコンパクトに見せています。
R1200R Scrambler 2016-
ちなみにカスタムモデルのこのスクランブラーは2016年モデルに一度アップデートを受けています。
主な内容としてはBMW製のフラットツインが新型に置き換わり、それに合わせてシャーシや足回りも一新されています。ベースモデルのハイテク化に伴い、デジタルメーターによる走行モードの変更も可能になっています。
フロントブレーキが320mmのダブルディスクに大径化され、キャリパーも4ピストンのブレンボ製ラジアルマウントキャリパーに固定されています。
タイヤはコンチネンタルのTKC80で、同じくBMWのR1200GSなどに装備されているオンオフ兼用の銘柄です。
ホイールベースは変わりませんが、パーツの換装で車体サイズはわずかに大きくなり、シートも若干ですが高い仕様です。車両重量は元がネイキッドのR1200Rなので、そこまで変わらない230kgです。
見た目はオールドルックなスタイルをそのまま貫いており、リアフェンダーなどわずかに変更したのみに留めています。
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