レザークラフトはバイクカスタムの一分野として安定した位置を確立している物の一つです。ケーシーズなどゴツい型押しの施されたライダースウォレットは実際に購入されたことは無くても存在を知っている方は多いのでは?
分厚く上質な革を使うため、長年に渡り愛用できるヘビーデューティな一品です。
レザー用品は見た目が良く、長く使える割に加工が容易で個性が出しやすいのでカスタム派の次のステップにもおすすめです。
何から始めるのが良い?
いくら革がアルミやステンレスより加工が容易とはいえ、いきなり財布を作りたい!では難易度が高すぎますよね。現実にはキーリングやキーケースといった小物類がメインです。これらは必要な革の量も少なく、作業時間も短いので週末だけを利用してスッと作ることが出来ます。
また自分で作る場合、ロゴや名入れが比較的自由というのもメリットです。
どんな道具が必要?
幸い初心者向けキットが発売されているので、工具一式揃えるのは割と簡単です。これを書いている私は1980円のキットを買いました。14点も工具が入っていて凄いお得感。ただしナイフは含まれないので、デザインナイフやカッターなどが必要です。
後は革の端であるコバを保護するためのトコノールと、磨くためのスリッカー。それに革同士を接着するためのGクリヤーとか有ると便利です。
どんな革がおすすめ?
基本的には厚みが有って丈夫な牛革がおすすめです。数も出回っており、練習用としても比較的安価です。スムースレザーやスエードなど種類は様々ですが、最初はヌメ革と記載されているのが始めやすいように思います。
タンニンで鞣された革で、型押し加工などが無く革本来の表情が豊かな素材です。目が詰まっていて素材としても丈夫に出来ており、長く使用することが出来ます(縫い合わせが少し固めです
厚めの革は使い続けることで柔らかく、独特の艶が出てくるため、作った後の楽しみも大きいです。紫外線や手の脂で少しずつ色が変わる特徴が有り、特に薄いベージュ色は経年の色変化が大きく、徐々にブラウンになっていきます。
製造する際の特性から、天然素材で作られており体にも優しい素材です。
まずはハギレで安く試す
購入する際はあまり大物を作る予定が無いならハギレと呼ばれるパックが安く買えます。メーカーの製造工程で発生した端材のことで、形が不揃いですがその分質の高い革でも価格が安めです。傷や皺が入っている物も有り、メーカーの販売ラインに乗せられない革も含まれますが、個人のレザークラフトならそれらもかえって革の個性と解釈可能です。
A4サイズなど決まった寸法にカットされている物も有りますが、全体的に高価になります。
作例とかどうしてるの?
レザークラフトは革の裁断パターンのわかる型紙が数多く市販されています。Amazon辺りでは強度に優れるアクリル製型紙も存在するので量産するときなどに便利ですね。
またPCスキルがある方はCAD図面で書いてしまうのも有りです。自分で型紙を書くメリットとしては、サイズの調整が容易な点と、独自構造の型紙がすぐに作れる点が挙げられます。
フリーの2DCADではDraftSightなどが有名ですね。ただキーリングの様な単純な形状の物はペイントソフトなどでもかなりそれらしい型紙が作れるかと思います。