この記事はレザークラフトを始めるに当たり、工具は何が必要なのよ、工具セットってどうなのよって記事です。実際にセットを購入して製作まで行ったのでレポートにまとめます。
これを買ったぞ
今回購入した工具セットはDrillproのレザークラフト14点セット。千枚通りや針、ワックスローブと一通り揃っていてぶっちゃけ何も予備知識がない初心者にはこれで十分感を感じる・・・。とりあえず14点も有れば大丈夫でしょという気持ちで買いました。
ちなみにナイフやサンドペーパーなどフルセットの19点セットVerも存在しますが、こちらは5000円と一気に価格が飛ぶので、安く揃えたい人は安価なセットをベースに足りない物を買い足していくスタイルが良いと思います。
縫うことは出来る構成
私も正直レザークラフトの工具に関してあまり詳しくなかったため、一式揃うキットを買うのが安心かなと思っていました。しかし結論から言うとこのキット、縫うことに特化しすぎてる感が凄い・・・。
まず14点の基本的な構成を見ていきましょう。
・千枚通し4本
・ステッチンググルーバー1本
・ステッチホイール2本
・ワックスローブ3色
・針、糸切りはさみ1式
こうしてまとめると何で初心者向けキットに千枚通しが4本も有るんですかねぇ・・・。ガイド線を革に書いたり、1~2本は有ると確かに便利ですが4本使いこなせる人いるの?(小並感
またよく見るとこの中にはナイフなどの革を裁断する工具が含まれていませんね。いくら何でもナイフ無しじゃ裁縫セットにならないと思うんですけど…。仕上げのサンドペーパーなども含まれていないので綺麗に処理するための工具も不足しています。
総括するとこの構成では「革を糸で縫う」ことに特化しすぎです。
これは凄い使える
ただしこの中でも使えるアイテムは十分含まれています。まず針とワックスローブは確実に使いますね(当然
後ステッチンググルーバーが入っていたのは地味に助かりました。これが有ると縁に沿ってステッチのガイド線を簡単に引くことが出来ます。革にガイド線を書く、穴を開けるのは千枚通しが使えるので、縫製関係に関してはこのキットでも一通り揃う印象です。ただ糸に油分を足す蜜ろうは初心者の内は使う機会無さそう・・・。
これが足りない!
速攻買い足した物は切断面を磨くスリッカーと、ステッチ用の穴を開ける菱目打ち、それにレザーパンチです。念のため書いておくと、14点セットにはステッチホイールと千枚通しが有るので、それで一つ一つ穴を開けることは可能です。ただ菱目打ちなら一発で6つ穴が開くので、チマチマした作業が嫌いなら菱目打ちの方が多分速いです。また菱目打ちは菱形の穴が独特の縫い目形状を作るため、手縫いの魅力を高めてくれます。
スリッカーはカットした革の側面(コバ)や、荒れた床面をなめらかにするのにも使えるので確実に要ります。トコノールも合わせて買っておくと便利です。
レザーパンチはカシメやハトメを付ける際に使います。私の買ったロータリー式は穴サイズの調整が容易で、しかも簡単に穴を穿てるのでこれも時短アイテムです。
2重リングなどは、手芸ショップなどで調達しましょう。
ナイフはオルファの別たちなどが大胆にカットするには良いですが、小物サイズならデザインナイフでも切断力に不足は無いかと思います。
手縫い練習キットなどと合わせて購入するのがおすすめ
先ほどから書いているとおり、革を裁断することを想定した構成では無いので、既に裁断された革がセットになっている手縫い練習用キットなどと一緒に購入するのをおすすめします。これならナイフの使用機会が少なく、基本縫っていくだけです。ただ針穴なども全部開いているのでこれを仕上げるだけならそもそも工具キットを買う必要は無いかも知れませんが。
あくまで必要最低限なセットとして追加で購入することを前提に考えておくと無駄が無いです。