CASIOは自社の新しいアクションカメラブランドとしてG’z EYEをスタートしました。その記念すべき1作目としてGZE-1が発表されました。
最初にお断りしておきますが、これまでもカシオは2分割できる特徴的なボディのアクションカメラ、EXFR10を販売していました。今回はそれとは異なり、同社G-SHOCKに近い耐衝撃性に優れたボディをもったアクションカメラに仕上げています。いままでこの分野ではリコーのWG-M2などが有名でしたがカシオからもタフさにみがきをかけたモデルが登場しました。
まず見た目はULTIMATE Toughをコンセプトに、G-SHOCKのマッドマンなどを彷彿とさせるカシオ独特の質実剛健なフォルムです。厚いウレタンボディで覆われており、マリンスポーツ、ウィンタースポーツ、モータースポーツ、そのいずれにおいてもカメラを故障から守る頑丈さを持たせています。壊れることを気にしない、がテーマなのでアクションカメラとして安心して使用することが出来ます。
落下は4mまで耐えてくれるので、通常のスポーツシーンなら落下一発で壊れることは少ないかと思います。またレンズを守る独特のバンパー形状のおかげで深刻な傷から守っています。背面はG-SHOCKの様なステンレスパネルがカシオらしい特徴です。これも耐久性を考えれば中々良いアイディアですね。
防水性はボディ単体で50mとアクションカメラの中でもかなりの性能を有しています、GoProなどが本体の防水性能を落としているのとは対照的ですね。勿論密閉された筐体は防塵性においても高い性能を発揮します。さびにくいステンレス素材を多用しているため、泥や塩による錆の被害の心配もありません。
レンズは広角13mm相当ということで、実際のPVでも広角ぶりは明らかです。手ブレ軽減機能も有しているので、細かい揺れにも強い映像が記録できます。レンズはF2.8の明るい単焦点レンズなので、曇り空や薄暗いロケーションでも適度な明るさを保ってくれます。一応デジタルズーム4倍に対応しており、多少のアップなら対応可能です。
画像エンジンはカシオのデジタルカメラ由来のEXILIMエンジンHS Ver.3が搭載され、高速処理性能の高さから8倍スロー撮影など特殊効果も楽しめるようになっています。静止画解像度も3008×2256とコンデジにひけを取らないレベルです。
動画性能は1080p30fpsが最高画質で、この辺り4Kが標準化してきている2017年現在では少し寂しい気もします。
カメラの操作は大型ハードスイッチの他、Bluetoothかwi-fiを通じたスマートフォンアプリとの連携機能を有しています。ホワイトバランスやISO感度の調整も出来るので、出来ればアプリと連携させて使いたいですね。
もし携帯の操作ができない場合は手首に巻くリモコンや液晶画面付きリモコンも用意されており、こちらを使う方法もあります。また簡単な操作は同社スマートウォッチのWSD-F20からでも操作出来るように設計されています。サイズは74.1×75×46.4mm、重量が172gとアクションカメラの代表格GoPro HERO6に比べると大きく重いですが、高価な機材を壊してしまうかも、と導入をためらっていた方には強い味方となりそうです。