KeyMission170はニコンのアクションカメラシリーズの中堅モデル。フラッグシップのKeyMission360の様なVR対応ではありませんが、4K解像度に対応しており他社フラッグシップに負けないスペックの一台です。
デザインはKeyMission80や360に比べると、横長のいかにもカメラ的な見た目で、シリーズの中でも一番アクションカメラとして違和感の無いデザインです。大型のレンズを保護するために別途プロテクターが設けられています。
背面には大型液晶ディスプレイが配置され、撮影時のモニターが出来る便利な仕様です。コンパクトさが身上のアクションカメラも背面液晶搭載モデルが主流で、やはり背面液晶の利便性から来る需要は根強いようですね。操作は本体スイッチ以外にも専用リモコンやスマートフォンと連携して遠隔操作することが可能です。
ベースマウントはGoProに近い粘着性のマウントで、角度調整はボールジョイントを利用してフレキシブルに稼動します。ただしこのタイプは自在に動く分、若干ずれやすいのでしっかり締め込むことが肝心です。
手首に付けるリストマウントやサーフボードマウントなど、他社と同等のラインナップを揃えています。
耐久性という意味では小型軽量の80に比べ向上しており、落下時の耐衝撃2m、カメラ単体の防水性能10mの耐久性を誇っています。別売のハウジングに収めれば水深40mまで対応するのでマリンスポーツにも対応します。
形状がよりアクションカメラ的になったことで、スポーツシーンなどカメラを酷使する状況をを想定した物と思われます。
スペック面ではKeyMission170も引き続きNIKKORレンズが採用され、センサーはコンデジに多い1/2.3型が搭載されています。静止画の記録画素数は8Mと小型カメラとしては十分な性能です。
動画品質はこのモデルから4K/30fps、あるいは1080p/60fpsに対応しており、他社製アクションカメラと比べても見劣りしない性能を誇っています。またアクションカメラらしく170度の広角レンズを採用しているため、広く被写体を捉えることができます。細かくモニターできない環境でも撮影の失敗が少なく、ミスの許されないシーンで安定した動画の撮影が可能です。
特殊な撮影モードとしてはコマ録りのタイムラプス撮影に加え、本体の電子式手ブレ補正により移動しながらでもスムーズなタイムラプス動画を作れるスーパーラプス撮影に対応したのが画期的です。タイムラプス動画はその性質上早送りになるため、移動しながらの撮影というのが難しかったのですが、スーパーラプスではそれを改善しました。
また撮影中にスイッチを押すことでスロー撮影に切り替えるスロー挿入動画機能なども内蔵しています。
バッテリーの持続時間は3時間。しかもバッテリーは取り外しが可能なので、予備を持って行けば撮影時間の延長が可能です。
本体サイズは66.4×46.8×42.7mm、重量は134.5gですから、GoPro HERO6と遜色有りません。ニコン版GoProとしてニコンファンのみならず国産メーカーの画質を信頼しているユーザーに幅広く使って頂けるカメラです。