250cc~

TRK502 (ベネリ)はここが凄い!!

TRK502

TRK502はベネリが発売したばかりの新型デュアルパーパスです。500ccというあまり競合の見当たらない排気量のエンジンを搭載しており、250ccではツーリングには非力だけどミドルクラス以上は持て余すというライダーにマッチする、日本国内の400ccに近い立ち位置のバイクとなっています。

TRK502 2017-

TRK502

大胆なクチバシ状フェンダーが目を引く辺り、同じイタリアのドゥカティ ムルティストラーダの様な雰囲気のマシンですが、サイボーグ的なヘッドライトの造形などはベネリのマシンの個性が強く出ています。ミドルクラスの中では比較的小排気量寄りのバイクですが、塊感の有るデザインはリッタークラスにも劣らない迫力を感じさせます。
フレームはベネリが多用するトラスフレームで、スイングアームも含めて鋼管で作られています。
ボディサイズは2170×912×1495mm、車両重量は213kg有り、ちょっと車重は重めと言えるかも知れません。ロングツーリング向けのバイクとして燃料タンクは余裕の20Lの大容量タンクを装備しています。幅広のハンドルバーや非常に高さのあるウインドスクリーン、直立気味のライディングポジションなど全体的に長時間運転するライダーの快適性は高める方向にセッティングされていますね。シート高も800mm(ハイシートで825mm)とこの手のバイクとしては低めの数値です。

サスペンションはフロントにφ50の倒立フォーク、リアにプリロード調節付きのモノショックが装備されています。ブレーキはフロントに320mmのダブルディスクと4ピストンラジアルマウントキャリパー、リアに260mmのシングルディスクとシングルピストンキャリパーを組み合わせています。
ホイールは写真では前後17インチのアルミキャストホイールを装備していますが、オプションとしてフロント19インチリア17インチのスポークホイールも設定されています。これは明らかにオフロードを想定したホイールセットですね。タイヤもオンロード、オフロードどちらを履いても似合います。

TRK502

エンジンは499.6ccのDOHC並列2気筒が搭載されています。ボアストロークは69×66.8mm、圧縮比は11.5:1です。最高出力は47馬力/8500回転、最大トルクは4.6kg・m/5000回転です。500ccのデュアルパーパスというとあまり例がありませんが、近いところではホンダのCB500Xがほぼ同じ排気量で49馬力なのでそれほど悪い数字では無いでしょう(ただ向こうの方が車両重量は幾分軽いです)。φ37のスロットルボディを有したFIはアクセル操作に対するレスポンスも良好です。またこのモデルはユーロ4にも適合しており、環境性能も高い水準に有ります。
価格は日本円に換算すると約90万円ほどです(2017年のレート)。金額的にはV-ストローム650などとそれほど変わりません。ちなみにGiviのパニアケースは標準装備扱いとのこと。

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