2017年春に登場したヤマハのネイキッドバイク、FZ25にツアラーエディションに相当するFAZER25が登場しました。FAZERシリーズの一台として空力に優れるフルカウルやスクリーン、それにツーリングに最適されたライディングポジションが魅力の新型250ccバイクです。
FAZER25 2017-
カラーリングはトップ画像のグレーとブルーを基調にしたソウルフルシアンと、この濃い目のレッドとシャンパンゴールドのリズミックレッドの2色展開です。どちらもこれまでのヤマハのバイクであまり使用されなかった色調で、目新しさが有ります。
スタイリングはこれまで2眼ライトが多かったFAZERシリーズとは異なり、FZ25の単眼ライトを中心にした複雑な構成のフルカウルを装備しました。フロント周りのデザインは他のヤマハ車とも被らない特徴的なデザインに仕上がっています。車体の下半分、足回りに関してはFZ25とほぼ共通のパーツを使用していますが、フルカウルになったことで、よりスポーティさが際立つ外見になりました。ミラー形状も後方の視認性を高める為、新型に置き換わっています。
FAZER25はツアラーとして販売されていますが、スクリーンはスポーツスクリーンと呼べるかなり短めなスクリーンが標準装備されています。もっとロングなスクリーンも需要が有りそうですが、まだ出たばかりということも有り、アフターパーツが出揃うのには少し時間が掛かりそうですね。
ボディのサイズは2015×770×1115mm、ホイールベース1360mmです。同排気量のYZF-R25とほぼ同等か、少し小さいくらいのサイズ感になります。シートは795mmで、こちらの方が少し高くなります。ライダーの疲労感を抑えるため、シート形状はやや幅広になっており、タンデムライダーが安定するようにタンデムシートの前方には少しの山を付けています。
サスペンションはφ41の正立フォーク、リアはリンクレスのモノショックを装備しています。ブレーキはフロント282mm、リア220mmのシングルディスク仕様です。ホイールは前後17インチで、タイヤは100/80-17、140/70-17のチューブレスタイヤです。
エンジンはFZ25にも採用された249cc空冷単気筒のBLUE COREエンジン。ボアストローク74×58mm、圧縮比は9.8:1です。
最高出力は20.9馬力/8000回転、最大トルク2.0kg・m/6000回転で、空冷の単気筒エンジンとはいえ少し控えめです。その代わり車両重量は154kgと250ccフルカウルとしては軽量な部類のマシンになっています。トランスミッションは5速MT仕様です。個人的にツアラーとしては6速MTになるともっと良かったのですが、この辺りの仕様はFZ25と共通になっています。
このFAZER25、既に国内にも若干数が輸入されています。高級路線を狙ったCBR250RRなどと異なり、FAZER25の実売価格は30万円弱と125cc並みの低価格で販売されている状況です。かなり安価の割に最新のヤマハデザインのおかげでMT-25やYZF-R25にも見劣りしない見た目になっていますから、もし輸入する店舗が増えればかなり売れそうな一台です。