コラム

SSTR2018に参加してきました!

SSTR

MOSです。今回は石川県は千里浜で開催されたSSTR2018に参加してきました。SSTRはバイク関連のイベントの中でもやや特殊なイベントで、そこに到着する過程も楽しむツーリングイベントになっています。

SSTRとは?

SSTR

SSTRは(サンライズ・サンセット・ツーリング・ラリー)の略称で、日の出を太平洋で見て、日の入りを日本海で見よう! というロングツーリングイベントです。
各ライダーはそれぞれのスタート地点で日の出を見た後、目的地の千里浜に向かって設定したルートを走っていきます。道中のイベントやトラブルも楽しみながらゴールを目指すのがSSTRの特徴です。

今回のルートはこんな感じ


私は愛知県民なので、今回は愛知→三重→岐阜→滋賀→福井→石川と言った順に走破しました。朝5時に日の出を見て、16時に現地到着といった感じです。高速を多用すればもっと早く付けましたが、指定の道の駅に寄ったり適度に休憩を入れたりで遅めに到着しました。あくまで日没に間に合えば良いため、このくらいの到着でも問題有りません。

中々思うように進めないロングツーリング

SSTR

SSTRでは指定された道の駅(この場合は三重県の菰野)を通過し、その他複数の道の駅を通過しながら目的地を目指すラリー形式になっています。そのため、設定ルート次第では高速有り、下道有り、峠越え有りと走行シーンは多岐に渡ります。

私の場合は三重県から琵琶湖方面に抜けるルートが通行止めになっていて迂回を迫られたり、時に引き返したりと中々思うように進めませんでした。そうしたトラブルもまたSSTRの醍醐味かな、と思います。
勿論高速を使えば一気に目的地に到着することは可能ですが、出来れば積極的に下道も使って欲しいですね。

ツーリングイベントではやはりBMWが強い!

SSTR 参加者データ

SSTRのHP上で参加者の出身地や愛車の内訳が公開されています。SSTRのルール上、日の出時には太平洋側にいないといけないため、特に内陸の方ほど大変ですね。

年齢は50代が最も多く、20代の3倍以上です。これはSSTRそのものの参加費が1万円と高く、ホテル代や高速代など費用面の負担が高いからだと思います。ただし現地では写真撮影や花火の打ち上げなどコストのかかったサービスを行っているため、一概に高いとも言い切れない形です。

また参加車両はホンダ、ヤマハ、カワサキに続いてBMWが多く、スズキを大きく上回る台数が参加しています。この辺り、ツーリング好きのBMWへの熱い支持がうかがえる結果です。実際ゴール前で見ているとGSやRTなどタイプは違えどBMW車は多かった印象です。
トライアンフも健闘しており、ハーレーとほぼ同数、ドゥカティよりも多く参加しています。トライアンフは専用ブースを現地に設けていましたが、これだけトライアンフユーザーが積極的に参加しているならそれもうなずけますね。
バイクの傾向としては道を選ばない大型のデュアルパーパスが多く、次にフルカウルや250ccクラスのオフロードが目立ちました。意外とネイキッドは少なかった気がします。

ブースは国産メーカーは意外と少なめ

SSTRにはカワサキを除く国内3社、それにトライアンフやBMW、KTMなどが協賛しています。その内ブースを出した国内メーカーはホンダのみでした。砂浜というロケーションの都合、セローやWR250Rを廃盤にしたばかりのヤマハは確かに参加しづらいかも知れませんが、V-ストロームシリーズを一新したばかりのスズキはブース出展しても良かったのでは?
一方でトライアンフやBMWといった海外メーカーは車両を持ち込み展示にも力を入れていました。中でもキムコがしっかり展示していたのは驚きでした。BMWはスタッフを派遣してBMWライダーに無料のマッサージサービスを提供するなど、至れり尽くせりと言った感じで、各社力の入れ具合に大分差が有った様に思います。

あとはRSタイチやラフ&ロードといったウェアメーカーも協賛リストに名を連ねていたので、てっきり現地即売会が有るかと思ったのですが、そういった要素は一切無かったです。参加ライダー数の割にバイク業界サイドの反応はちょっと冷めた感じを受けました。

他方で現地の羽咋市の方々からは熱い歓迎を受け、イベントを盛り上げたいという真摯な気持ちを大変感じることが出来ました。今年は参加人数が多すぎて周辺ホテルなどパンク状態でしたが、今年の盛況をきっかけに来年以降より良い形に改善されると良いですね。

知っておきたいSSTRの予備知識

ここではSSTRに実際参加して、事前に知っておいた方が良い知識をまとめました。来年以降参加する方は記憶に留めておくと役に立つと思います。

・道の駅には極力寄る

SSTRはクリア条件におおよそ5カ所の道の駅かサービスエリアに寄ることになっています。しかし道中のトラブルでルート変更は付きものです。その場合、道の駅へよるスケジュールが大きく狂ってしまいます。もし予定した道の駅に寄れなかった場合、それでもクリアできるように、道中偶然通りかかった道の駅でも見つけ次第立ち寄ることをおすすめします。到達回数に貯金が出来て、楽になります。
特に山間部の通行止めは事前に情報が手に入らない場合があり、注意が必要です。

・砂浜の写真はゴール前に取る

目的地である千里浜に到着すると数kmに渡って砂浜を走行することが出来ます。もし自車と砂浜の写真を撮影したいならその間に撮りましょう。会場の駐車場は砂浜では無く、そのためゴールに着いてしまうと砂浜で写真を撮る機会を失ってしまいます。

・夕日をみたいなら17時前につく

SSTR

SSTRの参加人数は年々増えており、千里浜は大渋滞になります。特に日没直前の19時前後は到着したばかりのバイクでごった返すため、ゆっくり日没を楽しみたいなら、まだバイクがまばらな16時前に付くことをおすすめします。最悪の場合、駐車スペースに案内されている間に日没を迎える事態に・・・。
現地ブースで食事を楽しんだり、温泉につかったり、時間の楽しみ方は沢山有ります。

・ホテルは出来るだけ近場を取る

更に宿泊ホテルの問題も有りました。SSTRは3000人が集まるため、どうしてもホテルの予約が取れず、私もゴール地点からバイクで1時間ほど離れた場所にホテルを取りました。ちなみにそこも他のSSTRライダーでほぼ満杯の状況でした。
SSTRには二日目もイベントがあるのですが、あまりに離れたホテルを取ってしまうと二日目の参加が難しくなるというのを身をもって感じました。今年は残念ながら二日目は欠席しましたが、来年以降はもう少し近いホテルを取り、参加したいと思います。