こんにちは、MOSです。
このブログで定期的に制作している装甲×少女関連のラッピンググッズですが、パニアケースに続いて、今回はヘルメットのラッピングを行いました。
目次
ベースのヘルメットはICONのAIRMADA
ラッピングベースとして使用したのはこのブログでも度々推しているICON社のAIRMADAです。ICONのヘルメットの中ではミドルクラスの製品で、外装に極端な凹凸がない為、ラッピングベースには使いやすいヘルメットです。
一応、今回の構成ならSHOEIのZ-7や最近出たばかりのRYDなど国産ヘルメットでも特に支障なく再現できるため、これは必須では有りません。
ラッピングシートはこれも定番の3M 1080シリーズからケリーグリーンを選択しました。後述のキャラクターの配色と合わせた形ですが、それを抜きにしても爽やかで中々使い勝手の良い緑色です。
1080シリーズは曲面にフィットしやすくカラーバリエーションも豊富、貼り直しも容易なので、ヘルメットから痛車まで幅広く使えます。
イラストの担当はFP WORKSの深井涼介様
今回の制作に当たり、イラストをFP WORKSの深井涼介様にお願いしました。同氏は以前から独創的なメカ少女シリーズ「ARMS NOTE」を連載しており、そちらをご存知の方も多いかもしれません。
実は去年頃から打診していたのですが、お互いの都合が合わなかったりと中々実現に至らず、約1年越しで実現する運びとなりました。今回のイラストは側面に大きく掲載した時のキャラクターの迫力を重視して、同氏の得意分野であるメカ多めの造形で制作をお願いしています。
ただ普段の制作と異なり、ヘルメットの限られたスペースに貼り付ける都合上、キャラクターのポーズや構図には制約が有り、その中での制作はかなり大変だったと思います。
そして完成したイラストがこちらです!
このイラスト単体でも十分クオリティが高いのですが、更にヘルメットの両サイドに貼った時にダクトやシールドに干渉しない様に細部を調整されています。
キャラクターの持つ武器やアーマーは、深井様曰く「バイクの光沢感をイラストに入れ込むべく、メカ部分は金属質を意識してまとめました」とのこと。
今回は普段よりシンプルな構成に
イラストが完成した後は早速ラッピング作業です。
その前にAIRMADAのシルエットを再確認します。形はいわゆるフルフェイスのヘルメットで、頭頂部のエアダクトはあまり強調せずなだらかな作りです。ICONのヘルメットの特徴として、シールド稼動部をカバーとして覆っており、カスタムペイントやラッピングの範囲が拡大されています。
ちなみに今回は「フルラッピング以外の手法」で作ると決めていた為、ベースのカラーをある程度活かすパターンを採用しました。ここの所、大物続きだったので、それに比べるとかなりシンプルです。
パーツ構成は大きく分けて、ヘルメットを3方向から走るレーシングストライプ、側面のキャラクターイラスト、それに後頭部のロゴの3つです。
正面はキャラクターイラストを配置せず、太めのストライプ側のみとなっています。
これだけでも見た目の印象がかなり変わる為、無地のヘルメットにアクセントを加えたい方は明るめのストライプ柄が簡単でおすすめです。
両サイドはストライプを背景にキャラクターイラストを追加する形です。ICONのシールドカバーは取り外しも出来るタイプなのですが、今回ここにはラッピングを行っていません。
キャラクターのサイズはこれ以上大きくするとダクトやカバーに干渉するため、扱いの難しい所です。今回は全身を入れたくて、カットイン的なやや小振りのサイズに落とし込みました。上半身だけなら、もう少し大胆に大きくしても良いかも知れませんね。
最初あまりにシンプルだったので制作者名のロゴを追加したりしましたが、最終的には太めのストライプを入れてボリューム感を出したので右側面はロゴ抜きにしました。
ストライプの終端部は後方から見たときにターゲットサイトに見えるよう、敢えてスペースを空けました。後頭部は強い曲面となっているため、空白部分が手裏剣状にカーブして見えます。
ヘルメットのラッピングとしてはベーシックで勧めやすい構成
今回の作品はヘルメットの殆どを覆うフルラッピングと比べるとパーツ点数、貼付面積共に少なく、カスタムの手法として勧めやすい作りになっています。
完成後の手直しも容易な為、ヘルメットのラッピングに初めてトライするという方はこの形から始めてみると、無理なく完成まで持っていけると思います。
この後継ステッカーが登場
この時のノウハウをベースに、市販化へ向けたプロトタイプが出来上がりました。今回使用したヘルメット以外にも多くのフルフェイスやジェットに対応したステッカーになります。