こんにちは、MOSです。
今回もヘルメットのラッピングに挑戦します。実は作業自体は前作と並行して進めていたのですが、こちらの方が作業量として大変で公開が遅くなってしまいました。
ヘルメットのシェル全てに手を加えるフルラッピング
前回の作品はヘルメットのベースを極力残す形で制作しました。それに対して今回はシェルのほぼ全てをラッピングシートでカバーしています。
使ったシートの量も3倍くらい大きく、必要なイラスト点数も増えるため、フルラッピングにすると単純に作業量が増えて大変になります。しかし今回はその苦労に見合う力作が出来上がりました!
今回のキャラクターはシャーロット!
今回は装甲×少女からシャーロットをキャラクターに起用しました。ラッピングには広範囲のイラストが必要なので、キャラクターデザインを担当して頂いた見上さんに描き下ろしで新規イラストをお願いしています。
元絵はこちら! シールド部分まで貼っていく都合上、キャラクター左側にかなりスペースを取っているのがおわかり頂けるかと思います。
ヘルメット側面のサイズとしておおよそ500×300mmが実寸法です。イラストを印刷するときはそれに上下左右100mm程の余裕を持たせる必要が有ります。というのも球面のヘルメットに貼っていく時に、ピッタリサイズだと足りなくなるからです。特にシールド周りが苦しくなります。
そしてフルラッピングする際、必要なイラストは、
・背景込みの左右のイラスト
・エアダクトの凹凸を考慮した頭頂部のイラスト
+ヘルメットのデザインに寄っては後頭部も追加
こんな形で最低でも3枚、デザイン次第では4枚必要です。具体的にはX-Fourteenの様な後頭部が凹凸でハッキリ分断されているようなデザインなら、後頭部専用のイラストが有ると見栄えもするし作業も楽になります。
ヘルメットは引き続きAIRMADA
まず左側から。
実はキャラクターの胴体部よりシールド下の顎周りの方が高さが必要で、イラスト全体に少し余裕を持たせる必要が有ります。今回でいうとキャラクターの腰回りがカットされています。
右側はこんな感じ。こちらの方がシールドカバーの継ぎ目の処理が上手く、しっかり裏側まで貼れています。
実は最初はシールドカバーは付けたまま作業したのですが、結局外した方が綺麗に作業できるという結論に至りました。
後頭部はこんな感じに左右を貼り合わせ、更にもう1枚のイラストを重ねてつなぎ目を処理しています。ここは単に2枚のシートを貼り合わせるだけでも構いませんが、少し工夫すると見栄えが良くなります。
AIRMADAは頭頂部は別エリアに分断されるデザインの為、そことの繋がりも意識しながら作業します。
ちなみに前作と並べるとこんな感じ。ベースとなるヘルメットは色違いの同じ物なのですが、ラッピングの手法が異なる為、かなり雰囲気の異なる作品に仕上がりました。
キャラクターのイラストサイズを上げて迫力重視で作るなら、フルラッピングの方が良いかもしれません。正直頻繁には作りたくないレベルに大変なのが悩みです…。
アマチュアには難しい?
私がラッピングを始めたのは4年ほど前ですが、当時もヘルメットのラッピングは難しいと言われました。球面構造のヘルメットに平坦なシートを貼るのは皺との戦いですし、普段の生活で体験することの無い作業ですから、難易度は高いです。
しかし経験次第では市販の工具でもラッピングできますし、不可能ではないです。フルラッピングで難しいときはイラストサイズを落とせば難易度は下がります。
なので自作の柄を使いたい人は諦めずに是非トライしてみてください。
後、フルラッピングではどうしても貼り付けたラッピングシートに引っ張る力が働く為、ラッピングシートを形状固定するヒートガンは絶対必要です。これが無いとラッピングが長持ちしません。
細かいスキマに貼り込んでいく時も大活躍してくれるため、ヒートガンは必須アイテムです。