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静音性の高いヘルメット選び!世界の売れ筋や価格や特徴

静音性の高いヘルメット選び!世界の売れ筋や価格や特徴

こんにちは、MOSです。

今日は世界の静音性の高いヘルメットに関してまとめたいと思います。レースと比べると商品に派手さは有りませんが、近年国内メーカーのSHOEIが非常に頑張っているジャンルで、世界的にも優れたヘルメットを輩出しています。

国際的にもニーズの高い静音ヘルメット

やはりレースに参加するライダーより、ツーリングライダーの方が世界的にも圧倒的に多く、そのため静かで快適性の高いヘルメットというのは安定したニーズがあります。走行中に轟音の響くようなヘルメットでは長時間のライディングは難しいため、ツーリングライダーも高品質なヘルメットを求める傾向に有ります。

ただメーカーが最新技術を惜しみなく投入する結果、世界最高水準となると価格は徐々に高くなっている様に思います。もし手軽に静音性を高めたいだけ(走行時の空気抵抗に不満が無い)なら耳栓で強化するのも一つのです。

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高性能ヘルメットは静音性の評価も高い

日本でも有名なAraiやSHOEIのフラッグシップモデルは「静音性」が高いと海外でも高評価されています。

その理由は、サーキットの高い速度域にも対応していることや、頭を動かしたときの空力特性の変化が少ないなど、各社がレースシーンで培われたテクノロジーが大きな効果を発揮しているからです。
AraiやSHOEI以外ではSHARKやAGV、HJCなどレースで技術を磨いているメーカーのヘルメットはやはり一様に評価が高いです。

ただし、そうしたロードレース用のヘルメットはスーパースポーツの前傾姿勢に最適化されているのも事実です。高性能なレース用が売れる一方、ツーリングライダー向けに丁寧に作られたヘルメットもこのジャンルで売れ続けています。

絶対王者のシューベルト

まず静音性の高いヘルメットとなったとき、真っ先に思い浮かべるのはドイツのシューベルトです。日本でも一時期ドゥカティやBMWのショップで取扱いが有り、今でもBMWのヘルメットを製造しています。

ここは自社で風洞設備を持っており、そのため空力に関する研究では一歩抜き出ている印象です。自社ヘルメットの着用時の騒音レベルを公開している珍しい企業でも有ります。

シューベルト C3PRO

そのシューベルトの地位を不動にしたモデルがシステムヘルメットのC3PROです。システムヘルメットという静音性で不利な形状ながら並みのフルフェイスが相手にならない性能を持ったモデルとして有名になりました。

現行製品では、C3PROの後継機に当たるC4PROが販売されています。こちらも静音ヘルメットの王様としてランキングに常に上位に食い込む人気商品です。

かつてはGT-airの様なインナーサンバイザー付きのフルフェイスを販売していたのですが、最近はシステムヘルメットでもフルフェイスと同等以上の静音性が出せると判断したのでしょう。複数ラインナップをC4PROに一本化しています。シューベルトは世界で最初にシステムヘルメットを販売したメーカーで、その技術力は確かです。

シューベルトに並ぶSHOEI

そんなシューベルト独走状態に待ったをかけたのが日本のSHOEIです。AGVなどのライバルを抜き、1位奪還に向けて急速に巻き返しを図っています。

シューベルトの生産国ドイツでも、SHOEIの製品の実力は高く評価されている状況です。既にシューベルト1強状態を崩し、2強扱いになるレベルに達しています。
日本国内ではSHOEIの方が入手性、価格のメリットが大きく、シューベルトを圧倒していますね。

おすすめモデルはこれ

静音ヘルメットとして国際的に高く評価されているのは下記のモデルです。

シューベルト C4PRO

シューベルト C4PRO

C4PROはシューベルトの最新型システムヘルメットで、静音ヘルメットの超定番商品です。メリハリの付いたフォルムのSHOEIに対し、シューベルトは非常になだらかなカーブのフォルムが特徴で、設計思想の違いを感じさせます。ただし随所のボルテックスジェネレーターなど、空力面の配慮には隙がありません。
このモデルではネイキッドバイクで100km/hのスピードで走行したとき、ヘルメット内はメーカーの公称数値85dbとされています。スクリーン付きのバイクならこれは更に下がるでしょう。ちなみに85dbは電車の車内にいるくらいの音量です。

先代のC4との違いは、インカム周りが改修されたことです。見た目は基本的に同じヘルメットなのですが、C4のBluetoothやマイク関連の機能の評価が芳しくなく、それを改良したのがC4PROになります。
もっとも、音質が悪いのは共同開発したセナの責任という声も有ります…。同じくセナと共同開発したネオテック2もインカム周りの評判が良く有りません。

日本国内での入手性は非常に悪く、有っても10万円オーバーの強気な値付けが散見されます。本国価格8万円くらいで、実は同じシステムヘルメットのNEOTEC2とそれほど差の無い価格で販売されています。

どうしてもシューベルトを試したいという人はFC-MOTOで輸入することが出来ます。

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SHOEI GT-air2

GT-airは国内でもツーリングユーザーに愛好されているベストセラーモデルで、現在はモデルチェンジしたGT-air2が販売されています。SHOEIが本気で作ったプレミアムツーリングヘルメットだけ有って、やはり海外でも評価は高いです。

フラッグシップのX-Fourteenに比べると、ネイキッドやアドベンチャーなどアップライトなポジションのバイクと空力特性の相性が良く、その為一般公道をメインに走るライダーにベストマッチなヘルメットです。

GT-air2へのモデルチェンジでセナ製のインカムシステムを純正装着することが出来るようになります。
インカムをヘルメット本体と一体で設計した理由は、ヘルメットの外にインカムを取り付けるのが空力特性上不利だったからです。余計な風切り音を起こさせないために、新世代のヘルメットでは一体式を採用する傾向が強いです。

AGV sportmodular

次にイタリアのヘルメットメーカー”AGV”よりカーボンシェルのシステムヘルメット、sportmodularを紹介します。

これはあご部分が開閉する、いわゆるシステムヘルメットで、AGVの中でもツーリング向けのヘルメットとして設計されています。

システムヘルメットはフルフェイスに比べるとどうしても重量がかさむのですが、AGVではフルカーボンシェルの採用で重量増を抑えています。造形もAGV特有の非常に美しいシェルになっています。

また内装材がAGV特有のサラッとした生地を使うことで非常に気持ちよく、締め付けもあまり強くないため、一度被るとファンになる心地よさが有ります。

AGVはどうしてもMotoGPのスポーツ色が強いメーカーですが、一度購入するとどのモデルも眼鏡用スリットがちゃんと切られていて、ユーザーの利便性への細かい配慮がうかがえます。

またAGVはアジア向けに内装を調整したアジアンフィットを用意するなど、フィッティングにも細心の気配りがなされているのが大きなポイントです。海外メーカーのヘルメットは日本人の頭にフィットしないことが有るのですが、AGVは自信をもっておすすめすることが出来ます。

SHOEI NEOTEC2

SHOEIがGT-airに先駆けてモデルチェンジしたのがこのNEOTEC2です。事実上世界最高水準のシステムヘルメットと評価されています。今のところ、システムヘルメットはシューベルトのC4PROかNEOTEC2かで2分されている状況で、それくらい新型の評価は高いです。

各部のエアロダイナミクスは更に改善されており、巻き込み風や風切り音を以前より減少させています。ノイズアイソレーターの追加で、ヘルメット下の開口部は更に隙間が少なくなり、下から風が吹き込み難い形状です。
またシールドは本体と一体になるようにエッジの加工された新世代のCNS-3シールドをいち早く採用したモデルで、今のSHOEIのラインナップの中では特に最新鋭の技術が投入されたモデルです。

SHOEIとしてインカムを一体化するシステムを先行投入したモデルですが、やはりセナ製のシステムの評判が芳しく無い様です。こればかりはタッグを組む企業次第と言ったところでしょうか?

HJC RPHA11

HJCのRPHA11はHJCのラインナップの中でも最もスポーティなヘルメットです。

ロードレースで使用されるだけ有って空力特性は非常に優秀で、低ドラッグな帽体は一般道を走っていても抵抗感が少なく、疲れ難いのが特徴です。
またHJCのこのクラスはハリウッド映画などとのコラボレーションモデルを数多く投入しており、楽しいグラフィックモデルが揃っています。
価格面で見てもSHOEIなどに比べると明らかなアドバンテージがあり、コストパフォーマンスが優秀です。