こんにちは、MOSです。
2022年はモータースポーツの撮影機会が増え、機材もほぼ一新しました。その時、ここは最初からこうしておけばよかったなぁ、と思ったことや失敗したことについてまとめます。
フルサイズにこだわってしまった
まず、一眼レフの世界では画質に関してAPS-C＜フルサイズというのが定説になっています。私自身もフルサイズ機に換えた時の画質の向上には驚きましたし、仕上がりのクオリティを求めたときに”フルサイズを選ぶ”という選択肢は間違いないと考えています。
ただ、ことモータースポーツに関して言うと、フルサイズの画質よりも被写体に寄りやすいAPS-Cの方がメリットが大きいのかな、と考えています。
というのもAPS-Cはフルサイズ比1.5倍の画角となるので、遠くの被写体を撮りやすいというのが有ります。もしフルサイズ機でAPS-C相当の望遠撮影を為ようとしたとき、レンズの価格がどうしても高くなってしまい、そこがネックになってしまうことがあります。
私自身もモータースポーツの撮影を始めたとき、手持ちのフルサイズで始めましたが、結局今のα6600に移行したとき、APS-Cボディ+レンズに投資した方が撮りやすかったな、となりました。
望遠レンズへの投資効果がデカい
サーキットでは観客席など限られたスペースから撮影せざるを得ないので、基本的に望遠レンズでの撮影になります。そのため、できるだけ倍率が高い方が被写体を大きく捉えることが出来て、シャッターチャンスを逃しません。
私は最初200mmくらいで撮っていましたが、ミニサーキットやカートコースでもこれでは全然足りません。APS-C+400mmくらいで何とか、という感じです。
望遠レンズへの投資は写真の出来にかなり関わってくるため、投資効果は非常に大きいです。
連射速度を甘く見ていた
モータースポーツは高速で動く被写体を撮影する都合、どうしても連射機能を多用します。
これは速ければ速いほど当たりの写真が増えるので、特に良く見ておきたいスペックです。僕が最初に使っていたカメラは連写が5コマ/秒で、最初はこんな物かなと思って使っていましたが、正直これではモータースポーツの撮影には全く足りません。
これからカメラを購入するなら、最低でも10コマ/秒は欲しいです。これくらいなら不足無いスピードを体感できると思います。
連射速度が遅いと、機械的にシャッターを切っていてもどうしても美味しいポイントが追えていなかったり、もったいないことが多いです。
ミラーレスのAF機能の進化は凄い
2022年現在、各社一眼レフからミラーレス一眼にどんどん置き換わっています。
個人的には一眼レフのメリットもまだまだ有ると思うのですが、モータースポーツ撮影に関しては最新のミラーレス一眼が既に勝っていると感じます。
それはボディ側のAF機能の進化がどんどん進んでおり、AF範囲そのものが圧倒的に広いですし、AI技術を用いたフォーカス範囲の判定など、次々と新機能が開発、盛り込まれている状況です。
特にモータースポーツの場合、高速で動く被写体にきっちり焦点を合わせないといけないので、現行のミラーレス一眼のAF機能が最もポテンシャルを発揮する分野です。
2022年現在、これがおすすめ
私が現状、これからモータースポーツ撮影用のカメラを買いたい人にお勧めしているのはSONYのα6400です。
特にAIを用いたリアルタイムトラッキング機能が秀逸で、高速で動くマシンにしっかり追従してくれますし、流し撮りの初心者でもいきなり良好な結果が得られます。SONYのAPS-C機の中ではミドルクラスですが、ボディとしてはこのくらいの機能が有ればほぼ問題ないです。
なお、私はこの上位モデルのα6600を購入しましたが、こちらは一眼レフ用のαマウントのレンズを接続して使えるように設計されていたからです。結構手持ちのレンズが有ったので、資産を有効活用したいとα6600を購入しました。
しかし結局最新設計のEマウントレンズを試したら、敢えて旧式のαマウントレンズに拘る必要あるのかな？と考えるようになり、結局αマウントのレンズは手放してEマウントレンズを買い増しした次第です。
その点を考えて、αマウントのレンズが要らないなら、価格の安いα6400で良いのでは？と考えています。
レンズに関してはSEL70350Gが非常に役に立ってくれています。鈴鹿など大型サーキットではもう少し望遠側が欲しくなりますが、ミニサーキットならこのくらいでも十分対応できます。
何より、Gレンズ特有の画質の良さ、焦点もキリっと締まるので特に流し撮りでは背景ボケとのコントラストが素晴らしいです。サイズも手に持って動き回れる丁度良いコンパクトさです。これ以上大きいと女性には正直辛い重量になってしまうと思うので、万人におすすめしやすい良レンズとなっています。
